ISO 9001 品質マネジメントシステム(QMS)認証
世界で最も広く採用されている品質マネジメント規格を導入し、製品・サービスの品質と顧客満足度を継続的に向上させましょう。

ISO 9001とは ― どのような組織のための規格か
ISO 9001は、品質マネジメントシステムに関する国際規格であり、組織が再現性の高いプロセスを構築し、高品質な製品・サービスを一貫して提供できるよう設計されています。
その起源は1950年代の軍需調達規格にさかのぼり、英国規格BS 5750を経て、1987年に国際標準化機構(ISO)により初めて発行されました。
ISO 9001は高い柔軟性を備えており、企業規模や業種を問わず幅広い組織に適用可能です。現在までに、世界中で約100万件以上の認証が認定第三者認証機関によって発行されています。
認証の移行(トランスファー)
ISO 9001認証の主なメリット
ISO 9001は、組織全体を俯瞰した包括的な品質マネジメントのアプローチにより、ビジネスに多くの価値をもたらします。認証を取得した組織からは、次のような効果が報告されています。
- 顧客満足度の向上
- 継続的改善の仕組みの定着
- リスクマネジメントの強化
- サプライチェーンの信頼性向上
- 不良・クレームの低減
- 従業員エンゲージメントの向上
また、多くの業界においてISO 9001認証はRFP(提案依頼書)の必須要件とされており、新規ビジネス獲得における重要な競争優位性となります。
ISO 9001の要求事項
ISO 9001の最新版は2015年に発行された ISO 9001:2015 です。本規格は、組織が品質マネジメントの枠組みを構築するための10の条項で構成されており、認証を取得するには、これらすべての要求事項への適合を実証する必要があります。
ISO 9001は規定的な規格ではなく、各要求事項をどのように満たすかについては、組織が自社に最適な方法を選択することが認められています。例えば、品質マニュアルの作成は必須ではなく、品質方針の周知や管理にあたっては、文書に限らず、動画やデジタルツールなど柔軟な手段を用いることが可能です。
また、多くの組織は、サプライチェーン、顧客、外部委託先などを含む複雑な事業環境の中で活動しているため、ISO 9001では「組織の状況(組織の文脈)」を理解することが求められます。社内外の利害関係者を特定し、品質マネジメントとの関係性を明確にすることが重要です。たとえば、外部サプライヤーの品質をどのように管理しているか、その仕組みを改善できるかといった点が検討対象となります。
さらに、トップマネジメントの関与も必須要件です。経営層は、品質マネジメントシステムを効果的に運用・維持するために必要なリソースを提供し、組織全体を主導していく責任を負います。ISO 9001は一度きりの取り組みではなく、継続的な改善を前提としたプロセスであり、必要なリソースも継続的に確保されなければなりません。
ISO 9001認証取得までのステップ
ISO 9001認証を目指す組織は、まず規格書を入手し、要求事項を正しく理解することから始めます。規格書はISOなどの発行機関から購入することができます。
- 規格の理解とトレーニング受講
規格を読み理解したうえで、ISO 9001のトレーニングコースへの参加を推奨します。要求事項への理解を深め、自社でどのように運用するかを具体化する有効な手段です。 - 導入準備とギャップ分析
ISO 9001の導入に着手します。何から始めればよいかわからない場合は、ギャップ分析を行い、現状がどこまで規格要求事項を満たしているかを確認すると効果的です。NSFでは、この作業を支援するオンラインツールも提供しています。 - 認証機関の選定と審査
規格要求事項を満たしていると判断したら、NSFのような認定第三者認証機関を選定し、審査を受けます。審査日数は従業員数や業務内容などにより異なり、審査当日はQMSの責任者が対応できる体制を整えておく必要があります。 - 是正対応
審査後、監査員より認証可否の勧告が提示されます。軽微な不適合については期限内に是正し、その証拠を提出します。重大な不適合がある場合は、再審査が必要となります。 - 認証取得
すべての要求事項を満たすと、ISO 9001認証が付与されます。認証取得は大きな成果であり、プレスリリースやWebサイト、ソーシャルメディアなどを通じて積極的に発信することが推奨されます。
認証はゴールではなく、継続的改善のスタートです。認証は3年サイクルで維持され、1年目・2年目にはサーベイランス審査、3年目には再認証審査が実施されます。再認証に合格すると、さらに3年間認証が更新されます(認証範囲や事業所規模に変更がある場合は、審査計画の見直しが必要となることがあります)。
ISO 9001認証にNSFを選ぶ理由
NSFはANAB認定の第三者認証機関として、世界中で数千件におよぶISO認証を発行しています。経験豊富な監査員が、業界知識に基づいた実践的な審査を行い、さらに高水準のカスタマーサービスで多くの顧客から高い評価を得ています。
統合マネジメントシステムとは
ISO 14001やISO 27001など、主要なマネジメントシステム規格は共通の構造(附属書SL)に基づいて策定されています。このため、複数の規格を統合して運用することで、管理負荷の軽減や業務効率の向上が可能になります。NSFは統合マネジメントシステムの構築も支援しています。詳細はお問い合わせください。
チームトレーニングのご案内
NSFのISO 9001:2015トレーニングは、インタラクティブな形式で規格の中核原則を分かりやすく解説し、実務に即した理解を提供します。
内部監査員コースのほか、5名以上でのプライベートトレーニングも承っております。
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